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社会人の数学学びなおしのモチベ管理について質問です

    sskksyu (id: 4537) (2026年3月18日20:52)
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    元文型(法学部)卒で現在研究者(法学)をやっています.自分がやりたかったことは残念ながら法学中に見出すことができず,ある程度資産はためたので退職して,数学にうちこみたいと思うようになりました.2025年から数学1から数学Ⅲまで教科書と教科書ガイドである問題の全部について高校数学を勉強して,大学数学の微分積分(数研出版,加藤)と教科書ガイド代わりに青チャートを使って半年ほど勉強しました.学習形式は,独学です(社交性がないので,知らない方と一緒に勉強は難しいです).学習内容は,①定義と定理,そして証明を理解するために,定義が条件,結論,仮定,前提にどう分析して何を言いたいか考える,②問題を通して理解の穴を埋める,③証明が丁寧な教科書なので証明を自分で再現できるまでやる(教科書よりいい証明ができたと思ったらchatGTPに見せて確認する)というながれでやってきました.やっていて面白かった場面は,重積分の変数変換の証明のように、解析・幾何・線形代数がつながる瞬間には強く面白さを感じました。さて,多変数の積分まで終えて,級数に入ったころ異変が生じます.何をやりたくて数学をやっていたか,級数や微分方程式を自分なんかができて何になるのか,という動機部分が揺らいでしまいました.そして,慣行として毎日勉強していたのが途切れると,もう戻れなくなってしまっています.1月20日に級数と整級数を勉強したのが最後で,3月18まで全く手につきません.状況は以上です.皆様にお聞きしたいのは,自分が数学に関心を持ち直したいと思える何らかのエピソードや体験,この先どんな数学の面白さがあるのかというちょっとした希望,また,これくらいはできて当然であるなど厳しい言葉など含めて,私が再度数学をやりたい,やらねばならないという気持ちになれるようなアドバイスをいただきたいです.厳しい言葉でも甘んじて受け入れようと思います.ですから,率直にアドバイスいただけたらと思います.よろしくお願いします.
    Keita (id: 4436) (2026年3月19日12:07)
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    数学を勉強する理由って、確かによく分からないところがありますよね。高校までであれば、入試が1つの目標になりますが。 どこかの大学院に合格することを目標にするとか?入学はしないが、入試だけ受けるみたいな。 高校の時の世界史の先生は、京都大に合格することを目標にして高校数学の勉強をしていたらしいです。(友人談)

    sskksyu (id: 4537) (2026年3月20日22:59)
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    ご回答ありがとうございます。 受験など目標を設定することで学習の推進力になるという点、改めて重要だと感じました。実際、今自分に関係しそうな受験としては,数検1級などがありますよね.このように明確な到達点があると、勉強が進みやすいというのは自分の過去の経験とも一致しています。(法学部の試験はこうした到達度試験だったので.その楽しさというのはよくわかります.) 一方で、現在は入試のような外部目標に対して最適化するよりも、数学の内容そのものの理解や構造に関心を持って進めたい(取り返したい)という気持ちもあり、どのような目標設定が自分に合うのかを改めて考えるきっかけになりました。数学の構造に興味を持った時,例えば位相を勉強するなどして,今やっていることがより抽象的に見える瞬間があろうと思って勉強してみるのも良いもかもしれないと思うようにもなりました. いずれにせよ,考えを広めるうえで参考になる視点をいただき、ありがとうございました。

    回答

    ぺぺぺ S (id: 3918) (2026年3月20日2:05)
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    あなたの文章を読んで、久しぶりに投稿しようと思いました。長文になりますが、参考にしていただければ幸いです。 まず簡単に自己紹介をさせてもらいます。大学時代、数学の研究職を目指して勉強していましたが、いろんな事情があり、働く必要があったので、数学教育に携わる仕事をしている社会人です。数学が好きなので、趣味で専門書を読んだり、参考書の問題を解いたりしています。もちろん数学の教育書も読んでいます。 さて、あなたの質問に対しての回答ですが、 1つ目の「関心を持ち直したいと思えるエピソード」ですが、学習というのは好奇心があれば続くものです。最初、専門書を読んでいた自分が数学教育に飛び込んでいくとき、そこに面白さはあるのだろうか…と考えたものです。しかし、学習の奥深さに気付けば好奇心がわきます。例えば、小学校の算数で比例を学習するときは、表の各値の間に線が入ります。(格子状と言えば伝わるでしょうか)しかし、中学校で学習するときは、表の各値の間の線がなくなります。これは連続量を考えているからだと言われています。(高校で増減表を書く時も各値の間に線は書きません)こんなことは、大学時代に読んでいた専門書には書いてありません。このとき、「数学教育には奥深さがある」と知りました。それだけではありません。子どもたちの間違え方を分析してみると、間違え方には傾向があり、説明の仕方だけで理解度が大きく変わります。これは数学教育のエピソードでしたが、専門的な内容でも同じです。あなたも気付いているように、学習している内容が”活用できる理解”につながれば面白いものです。中学校3年生に学習する有理数と無理数の内容を、濃度の概念を知っている状態で説明できれば、伝える側の意識も変わるものです。だから、専門書の学習も続けています。 2つ目の「この先どんな数学の面白さがあるのか」ですが、数学は解けない問題(一般的には手を出せないぐらい難しい未解決問題も含め)があれば、問題を解決したいので、新しい知識を吸収したいという流れのはずです。あなたが級数や微分方程式で止まってしまったのは、その知識が何にいかせるか、あるいはその知識でどんな問題が解決できるかを、今はまだ知らないからではないかと考えます。自分はそういった内容に出会ったとき、手軽な読みの物で学習内容のアウトラインを知ります。そうすることで、学習内容の展望が見えた状態で学習を進められます。ガロア理論やルベーグ積分など、その必要性は明らかなのに議論の構築が難しく、よく挫折する内容と言われます。これらも、ガロア理論の特殊な場合として、ギリシアの3大難問が解けるとか(一松信『角の三等分』なんか読みやすいです)、リーマン積分できない関数が積分できるとか、そういったとっつきやすい内容から始めればよいのではないでしょうか。級数の内容は、バーゼル問題とか面白いですよ。いろいろな方法があり、オイラーの無限乗積やフーリエ級数を利用する方法など様々内容に関連しています。微分方程式は、物理等で「微分された形の関数のもとの関数を知りたい」という大きな目標としてできた学問です。解き方を背景を知りながら学習するだけでも面白いです。その理論構築(関数が存在することや一意性など)を学習するのも面白いです。(リーマン積分の構築が面白ければよくはまると思います)青チャートの学習では、一問一答の問題解決に偏ってしまうので、問題解決自体が楽しい内容であればよいのですが、学習内容の背景やつながりのことを考えると他の参考書に手を伸ばすのも悪くないと思います。文章の最後に本の紹介を載せておきます。 3つ目の「やらねばならないという気持ちになれるようなアドバイス」ですが、コメントでKeitaさんが書いているような目標があれば話がはやいです。あなたはなぜ数学の学習をしているのでしょうか。私は、ほとんど趣味です。(仕事の部分もありますが…)岡潔のように、数学が好きだったら、とことんやってみればいいと思います。学習の仕方は自由ですから、分野を絞って勉強してもよいですし、さまざまな分野に挑戦してみても面白いです。ペレルマンは、ポアンカレ予想を解いたと言われていますが、フィールズ賞を辞退した話は有名ですね。あなた自身が必要性を感じないなら、他のことに時間を使えばよいですし、数学をやりたいという気持ちがあれば粘ってみればよいのです。どちらにしてもあなた自身で決めればよいことです。 以上です。 ★本の紹介 ①三宅敏恒『入門微分積分』培風館 …独学で学習するなら、このぐらいライトなものからはじめると良いです。これが読めたらしっかりした微積の本へ。 ②原岡喜重『微分方程式』数学書房 …厳密さを失わずに、あっさりとした文章で書かれています。微分方程式を深く知りたいなら良いと思います。 ☆オイラーの無限乗積 …少し難しいかもしれませんが、sinやcosのマクローリン展開やオイラーの公式などかいつまんでみるとモチベーションが上がるかもしれません。 オイラーの数学から —『無限解析序説』への招待 https://www.sci.kobe-u.ac.jp/old/old/seminar/pdf/noumi2007.pdf
    sskksyu (id: 4537) (2026年3月20日23:17)
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    ご丁寧かつ示唆に富むご回答をいただき、ありがとうございます。大変興味深く拝読いたしました。 まず、「学習内容の展望を先に把握することで理解が進む」というご指摘は、今回の自分の停滞の原因を的確に言い当てていると感じました。これまで自分は、定義・定理・証明の精密な理解と再現に重点を置いて進めてきましたが、その結果として、個々の内容がどのような文脈や問題意識の中に位置づけられているのかという視点が希薄になっていたように思います(初学者にとってそれ自体やむを得ないことなのですが)。級数や微分方程式に入った段階で手が止まったのも、アドバイスから,まさにその点に起因していると整理できました。 また、バーゼル問題やフーリエ級数、オイラーの無限乗積といった具体例を挙げていただいたことで、現在学習している内容がより大きな構造の中でどのように接続されていくのか、その一端を垣間見ることができました。これらの話題は、単なる応用例というよりも、分野横断的な連関を示すものとして、自分にとって大きな動機づけになり得ると感じています。本をご紹介いただいたことにも深く感謝しております.教科書だけで十分という考えは,大学数学では厳しくなってきます.とりわけ躓いたときには,様々な方面から関連ある書物を読んで,問題意識を広げておくことの重要性にきづかされました. 今後は、ご助言いただいたように、まずはアウトラインレベル(簡単な書籍や志賀先生の30講シリーズなど)で先の内容に触れて展望を持ちつつ、現在の範囲に立ち戻るという進め方を意識してみようと思います。私が数学をやっているのは,今のところ微積分ですが,これは趣味であり,数学の厳密性と証明中心で進めることで,ときに重積分の変数変換の証明のように,複数の分野にまたがり証明を進めていくことの面白さにひかれております.裏には,(私の能力不足で)法学や文系学問に限界を感じたこともあって,また数学で1からやり直したいという強い気持ちがあったからやっているところもあります. ご紹介いただいた書籍や資料についても、今後の学習の参考にさせていただきます。貴重なご示唆をいただき、誠にありがとうございました。

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